第17章 愛を誓って【レオナ】
「お願いがあります」
「なんです?急に。私忙しいんですが」
「僕がココに来てから3年が経ちました。でも帰り道は見つかっていない。もう帰れないと思っています。そこでこれからの事でお願いしたいことがあるんです。」
「ふ〜ん。話は聞きましょう」
放課後、学園長先生とクルーウェル先生に無理を言って時間を作ってもらい学園長室に場を設けてもらった
「お願いは2つあります。1つ目は、卒業式が1ヶ月後に行われます。そこで僕を元の世界に帰ったことにして欲しいんです。理由は1つ僕がここに残り続けたと知れば皆が僕のことを気にする。
皆には僕を忘れて欲しい。いなかったことにして欲しい。皆の重荷になりたくないんです。
それに伴って2つ目は、僕に新しく戸籍なるものが欲しい杉谷千鶴という人間の人生は卒業式で終幕。新たに違う名前での人生を歩んでいきたい。
我儘なことを言っている自覚はあります。なにより皆はきっと重荷なんて思わないだろうってことも分かってます。
それでも、、お願いします」
「貴方の言い分は分かりました。それでも了承は出来ませんね。
戸籍をつくるなんてそんな」
「でもここを出れば戸籍が必ず必要になりますよね。それを書き換える手間を省いて最初から別者にしてくれとお願いしているのですが」
学園長の顔をみつめると大きくため息をついて嫌々了承してくれた
「鋭いですねぇ。えぇそうですよ。分かりました。クルーウェル先生この事はご内密に」
「ですが」
「クルーウェル先生、お願いします。」
深々とクルーウェル先生に向かって頭を下げる
クルーウェル先生も戸惑いながらも赦してくれた
「ではこの用紙に必要なことを書いてクルーウェル先生に提出しておいて下さい」
僕は魔法で手元にやってきた用紙を受け取る
「ありがとうございます!!」
2人に頭を下げて学園長室を後にした