第17章 愛を誓って【レオナ】
1度だけキスをした
と言っても眠るレオナさんに近づき唇に触れる。一方的なものだ。
それでも“あの”レオナさんのことだ。僕の気配に気づかないわけが無い
だから自惚れた
ご飯をくれたり喋りかけてくれたり嫌われてる訳じゃないと思っていたし、なんなら好かれている方だと自信すらあった
だから、、あの日、、、あの後
レオナさんがいつも通りで普段と何も変わらないことに少し傷ついた
「ご卒業おめでとうございます」
「ああ。寂しくても泣くなよ」
「...泣きませんよ!」
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられ、レオナさんはニヤリと笑って学校を去っていった
あれから僕は4年生になりクルーウェル先生の助手として学校内で研修期間を過ごしている
(い、意外と忙しい)
「子犬、薬草を取ってきてくれ」
「今、一息ついたところなんですけど」
「文句を言うな植物園で回収したら魔法薬学室に持って行ってくれ」
クルーウェル先生の手から薬草が書かれたメモ紙を受け取る
「はいはい。かしこまりましたよ先生様」
「“はい”は1回だ!」
先生のお叱りを背中で受けながら部屋を出た
(みんな元気かなぁ、、会いたいな)
各々の研修先に出ている友達を思い出して寂しい気持ちになる
(ダメダメ切り替え切り替え!!)
植物園に入ると他の生徒も薬草を取りに来ているようで、反対方向にいる自分にも話し声が聞こえてくる
「あ、そういえばさ!キングスカラーさん結婚したらしいぜ」
「えっ!?マジかよ!」
「マジだって!相手は宝石の国の美人らしい。腕組んでエスコートしてたって」
「うへーマジフトも強くて顔も良くて頭も良くて地位もあって女もいいとか...なんか凹むわ」
「バカっ!自分と比べんなよ次元がチゲぇんだから!まあでも俺達あの人に憧れてマジフト始めてるしな。なんか余計雲の上の人って感じだよな」
「ほんとになぁ」
2人は話しながら植物園を出ていった
(レオナさん結婚したんだ。そっかそうだよね。僕なんて相手にされてなかったんだ)