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夢現つ~君に恋する~

第16章 恋に落ちる音【瀬呂範太】


「私、昔から人づきあい苦手で最初は仲良くしてくれても異性が関わってくると皆嫌な顔して離れていっちゃって。。元々転勤族だったし寂しくなるから友達も必要ないって言い聞かせて音楽があればいいって……」

学校にいる時は1人きりで寂しかったのかなとか
2人で遊んでる時に友達の名前が出てこなかったとか

(余裕なくてそこまで気が回らなかった情けねえ)

「正直、、瀬呂くんもすぐに離れていくんじゃないかなって思ってた」

「俺は…!」

「でも、瀬呂くんは毎週会ってくれて遊んでくれて
私は瀬呂くんと友達じゃなくなるのが寂しくて嫌で
仲間はずれにされてるなんて言ったら軽蔑されるんじゃないかって、、
そう思ったら言えなくて。。ごめんなさい。」

やっとこっちを向いてくれた杉谷の顔は泣きそうな顔で笑っている

(んな顔させたくないのに)
「皆が杉谷のこと悪く言っても、俺は俺が見てきた杉谷を信じるし、好きでいるから」

「…ぅん」

杉谷の目が涙でキラキラして今にも溢れそうになっている
少しだけ空いてた距離を詰めて頭を肩に預けるよう誘導すると大人しく俺の腕に収まる

「俺、杉谷が好きだよ」

「私も瀬呂くんが、、すきです」

「嬉しい。これからは彼氏として傍に居るから」

「お願いします」

俺の肩から顔を離すと杉谷は柔らかく微笑んだ

「私の事好きになってくれてありがとう」

「こちらこそ、俺の事好きになってくれてありがとう」

見つめ合って、照れて、2人でクスクスと笑う







「これから迎えに行くよ」

「…ううん、瀬呂くんが大事だから嫌だ」

「俺は杉谷が大事だから迎えいきたいんだけどな」

下から甘えた目線でオネダリしてみる

「んーーダメです」

そして呆気なく断られてしまった

(まあ、おいおいでいいか)


「あ、これこの前借りた体操着返すね!それとごめん母親に用事頼まれてて帰らなきゃなんだ、また来週遊ぼうね」

「そうなのね、んじゃまたLINEする。気をつけてね」

「はーい」

小走りで駆けていく背中を見送って渡された体操着入りの袋から杉谷の匂いを感じる

(変態っぽいな。。やめよ。)

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