第16章 恋に落ちる音【瀬呂範太】
「あの〜雄英高校の瀬呂さんですよね?」
緩く髪を巻いた香水のキツイ女が1人と、取り巻きみたいに脇にショートカットが1人ハーフアップが1人
3人とも見慣れた安生高校の制服だ
「そ〜ですけど、なにカ?」
面倒くさそうな予感がし適当に返したがその効果は得られそうにない
「私、この前雄英高校で開催された試合見に来てたんです!
そこで、、瀬呂さんのことかっこいいなぁと思って声かけようとしたんですけど……杉谷さんと仲良さそうだったから。あの子色々良くないウワサあるんですよぉだから、」
女子らしい仕草、何かを含んだ目線、自信に満ちた表情
(ああ、こいつか。こいつが杉谷を傷つけて悲しませた
性格悪そうな顔してんなぁ、これで男がみんな落ちると思ってる浅はかでバカな女)
「クセェから離れろ」
俺の制服の裾を軽く掴んでいるこの女はビクリと身体を震わせ後ろに下がった
「俺は杉谷を離す気も誰かに譲る気もねぇ。
お前らが次あいつを貶めるようなことしたら
許さねぇから
覚えとけよ性悪ブス」
女どもの横を通り過ぎる
(あー俺思ったよりも大分怒ってんなぁ。まあなんかあっても絶対助けるし
それに、、悪いことばっかじゃなさそうなんだよね)
「せーろーはよ行くぞ」
「おー」
「ありがとな、俺の彼女に謝る機会くれて」
「俺に言うことじゃねーだろ」
「だな。彼女、杉谷さんにお礼言わなきゃ」
「そーね」
「でも彼女迎えに来られるの嫌がってたんでしょ?よくOKでたね」
「泡瀬も居るつったら特別にな。クソッ」
俺は泡瀬と安生高校に向かい彼女達と別に別に合流
泡瀬の彼女は今まで仲間はずれにした事と声をかけられずにいたことを沢山謝った
杉谷は笑顔で許して2人は友達になれたみたいだ
「いい彼女だな」
「だろ」
きっと杉谷は今まで何回もしんどくなって辛い思いもしてきた異性が絡むとって言ってたけど多分そうあるように見えてただけで全部一方的だったんだろう。
だって俺と会った時優しくでも確かに拒絶していた
そうやって自分を他人を守ってきた優しい人
(これからは俺が隣にいるから)
END✩.*˚