第10章 再会
ソウルは、日本の言葉を忘れられずにいた……。
『あの時は、私はおかしくなっていたんです。』
"あの時"という言葉が脳内に響き渡る……。
その言葉が、ソウルを苦しめる。
「……おーい!ソウル?」
イギリスがソウルを見かけたので呼び止めたが……。
イギリスの声は、聞こえないようだ。
「………どうしたら……けど……やはり……ブツブツ……。」
何か、ソウルの様子がおかしいと感じたイギリス……。
「ソウル?」
そっと近づいてみる。
「……イギリスさん…………?」
振り向いたソウルはその場に倒れ込んだ……。
一瞬の出来事に、イギリスは戸惑う。
「ソウル!!おい!しっかりしろ!」
「………めん…なさい………ご……めんなさい……。」
ソウルは、青白く血の気ない顔をしていた。
「どうしたら………中国を呼ぶしかない。」
そう言って、イギリスはある人物へと電話をかけるのだった。