Eve innocence 【D.gray-man】
第7章 身代わりという勇気
ミカが消えてから、
静まり返った部屋で
自分の醜い脚を見ていた。
「ハッ…確かにミカの言う通りこんな足じゃねね。」
ブーツを脱ぐと血塗れになった足が出てきた。
元々今朝怪我していた場所だが、
朝から歩いたり走ったりで
だいぶ傷口が開いているらしい。
これじゃ、ほんとに役ただずだと笑ってしまう。このタイミングで悪魔が来たらどうしよう。
と、色々と、考えていると
Lv.2と思われる悪魔が現れた。
「あれぇ〜、お前がこの部屋の生贄か?
コロシタイ!!コロシタイ!!」
「あんたLv.2ね。やっと来たのね。」
Lv.2からの悪魔は人と話せる能力があるんだそうだ。
実戦ではじめて見る悪魔がLv.2とは
運が悪い…
「キヒヒ…お待ちかねだったのかな?この死にたがり!お望みどおり殺してやりたいが、まずはLv.3様に人質として渡さなければな!!」
悪魔は私に近づき、鞭で痛めつけた後に
縄で身体を縛り、身体を鷲掴みにされたまま
異空間に飛んだ。
そこに着くと、
人質になった
ミカとダニエルの姿があった。
「くっそ!なんであんた生きてるのよ!」
「……」
ミカは叫び、ダニエルは黙ってこっちを睨みつけていた。
「おい。お前。もう少ししたらここにエクソシストが到着する。その時に人質のお前達に死んで貰うが一気にじゃない。少しずつ痛めつけて最後に殺す。」