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Eve innocence 【D.gray-man】

第7章 身代わりという勇気


「マリ、よろしくお願いします。」

「よろしく。イブ。」

そして、それぞれ別れて行動し始めた。


「まずはこの部屋に入ろう。」

そんな事を何度も繰り返すうちに
トラップが仕掛けてある部屋も現れ始めた。

時にはLv1の悪魔がいて、
ウイルスの入った弾丸を撃ちまくってきた。

私はユウとの稽古で行った事を
思い出し、上手く避けていた。

しかし、一時すると
今朝痛めた足首がキリキリと痛み始めて
来ていた。


(やっぱり足が痛いな。まだ大丈夫なはず。)

少し足を気にしながらも
部屋をテレポートし続けた。

そして、ある部屋に転送されると
マリはおらず、1人になっていた。

そこには、次の部屋の扉もなく、
部屋の真ん中に花瓶が置かれていた。

恐らくこれを触ると良いのだろうか…

と思っていた矢先に
テレポートして後ろからミカが現れた。


「運悪く、なんであんたが居る部屋にテレポートするわけ?最悪なんだけど。」

(それはこっちのセリフだよ…)

「次どこ行けばいいか知ってるんでしょ?教えなさいよ。どうせアンタのノロマな足じゃ、この先悪魔に殺されて終わりよ。」
薄く笑いながらミカが言ってくる。

「あそこの花瓶を触ると言いみたい。」

しかし、花瓶の下にはメモが挟んであった。

内容はこう書いてあった。

【ここから出れるのは1人だけだ。1人は残って生贄になれ。】


「はい!きまり!あんたが生贄ね!役立たずが残るよりいいでしょ?」

「え?それは、勝手に決めて良いものじゃないわ。」

「私見ちゃったのよね。あんたが昨日神田さんと寝てるところ。釣り合うと思ったわけ?可哀想な子。このこと帰ってリンダに行ったら、あんた今後もっと大変だと思うわよー。いいの?」


(確かにとんでもない事になりそう。足ももたないかもしれないし。生贄くらいが丁度いいかもな。)

「分かったわ。先に行って。」

「クスス…ざまぁ。さよなら、役立たず」

そう言って、花瓶に触り行ってしまった。

私は行く宛もなく壁に寄りかかって腰掛けた。
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