Eve innocence 【D.gray-man】
第6章 足でまとい·····
(シュッ!ドッ!!!)
私は最近毎朝ユウやマリにトレーニングを手伝ってもらっている。
「だらだらすんじゃねぇよ!」
神田が容赦なく、竹刀を振り下ろしてくる。
「ちょ、まっ、まって!」
発動しないイノセンスの性で足が重く
俊敏性にかける私は逃げてばかり。
(バシッ!!)
「ッツ!」
ユウの放った一筋が私の肩に当たる。
「今ので1回死んだな。なんでそんなに遅いんだよ。そんなんじゃ、実戦があったら1発で死ぬぞ。」
「わかってるよ、そんなこと。だから毎日頑張って稽古して、鍛えてるの!」
あれから、3ヶ月が過ぎた
ファインダーの訓練所でのいじめは
続いていたがコジモの時より軽いような気がして不思議と耐えられていた。
3ヶ月の間稽古をしているが、
知識は沢山入ったが、
実習になると俊敏性がでずに
イマイチの成績であったため
中々実戦に出させてもらえなかった。
【どうすれば…イノセンスも発動しないし…
このままじゃまたリンダ達のいじめか酷くなるばかりだ…⠀】
「くっそーー!」
「ふんっ。とりあえず俺は任務に行ってくる。」
「行ってらっしゃい!ユウ!」
ユウ達が修練場から出ていってから
私は1人で修行を続けていた。
果たしてこんなに修行を続けたところで
ファインダーになれるのだろうか
エクソシストになれるのだろうか
赤腕とまた会えるのだろうか…
赤腕に会いたい…
「今何してるのかな…赤腕…」
中々上手く行かない不安に
首に掛けてある指輪を握り締めた。