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舞う羽は月に躍る《ハイキュー‼︎》

第8章 螺旋記憶ー従兄妹



とは言っても、そんなに簡単に進むものではなかった。

10歳の代表入りは当然史上初で、当時羽奏は120㎝代。一目でわかる武器なんてなくて、候補に入って暫くは、がむしゃらに練習してオーバーワーク。
俺だって何回も電話で羽奏の泣き言を聞いた。バレーの話も、幼馴染の蛍ちゃんとやらとお兄ちゃんがケンカ?して、蛍ちゃんが笑わなくなった、とか言う話も。

けど、チームの先輩や監督や、もしくは俺のお陰か、段々と羽奏は安定して、プレーもどんどん良くなっていった。

俺が中学2年、羽奏が小学6年の丸一年を羽奏は練習に費やした。
宮城の小学校に行っていたけれど、今までは通院の為の休みに代表の練習でも休んで、殆ど学校にはいっていなかったんじゃ無いか?


そして、羽奏が中学1年の夏。
台風なんちゃら号直下で大雨の日の世界選手権が、羽奏の公式戦初試合となった。
羽奏の年齢が低過ぎるのと、カントクも切り札にしたかったみたいで、殆ど羽奏が試合に出ることは無くて、チーム内での練習試合ばっかだったから、公式戦初試合といっても、ほぼ羽奏にとっては初試合のようなものだった。

俺はもちろん見に行った!
中学3年だったけど、梟谷にスポーツ推薦貰ってたし!

スタメン発表で盛大にコケてたとかいうハプニングはあったけど(表情に出ないだけで羽奏は意外と緊張しやすいから)、試合自体は順調だった。
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