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舞う羽は月に躍る《ハイキュー‼︎》

第6章 1つ先の景色


「お疲れ様でした!」

第1試合を勝ち進んだ烏野メンバーに声をかけて近づき、早速ノートを開く。

「この前言ったのと対策はほぼ変わりませんが、一応ひと通り話しますね。

伊達工業は徹底的なリードブロックのチームで、トスを上げる方向を見てからブロックに飛びます。音駒の犬岡くんがやったみたいなコミットブロックと違って一歩出遅れますが、体格とスピードでカバー出来ているので、ブロックの完成スピードは大差ないです。恐らく、普通の速攻は直ぐ無効にされる可能性が高いです。
よって、変人速攻が早々に必要になります。向こうがコミットブロックに切り替えても、日向くんの変人速攻を何回か使ってれば、日向くんが捕まりやすくなる代わりに、他の人のブロックは手薄になるので、パイプとかやりやすいかなと思います。
第1セットは、びっくりさせ続けて獲れる可能性が高いです。
第2セットは、日向くんが後衛にいる間をどう凌ぐかになってくるので、ブロックとかレシーブとかブロックフォローとか、旭さんと龍先輩のスパイクとか、何回も打つしか無いって感じになるかなと。
第3セットまでもつれ込むと、ブロックが慣れて一気に不利になるので、第2セットを獲って終わらせたいです。
伊達工業はメンタル的に強くて常に冷静なので、大崩れはないはずです。応援も力入っているので、こっちで一番心配なのはメンタル面になってきます。
第1セット始めのサーブは強いの来るんで、気をつけてください。

という感じでしょうか。詳しいことは紙に纏めてあるので、読みたかったら目を通してみてください。私、青葉城西見てるんで、勝ち上がってくるのを信じてます」

ふーー、めっちゃ喋った。

「お疲れさん。そういうわけで、2回戦目のスターティングは1回戦時と同じで行く。
次の試合は1時半からだ。身体冷やすなよ!それまでに軽く飯食っとけ。腹一杯にはすんなよ」

よし、解散。
青葉城西の試合まで時間もあるし、私もご飯食べよ。

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