• テキストサイズ

私に教えて!

第5章 モデル案


「先輩、痛いです」

「えっあっごめん…」


みのりちゃんから逃げた

琴鞠先輩に迫るみのりちゃんが怖い


何であんなに先輩とか内田くんに迫るんだろう



内田くんは腹黒いけど、

みのりちゃんには優しそうだし


先輩とは会ってまだ2回目だろうし



男子に向けるみのりちゃんの目が怖い

あんなに、内田くんのこと目で追ってるのに

他の人にまで目を向けるだなんて


あの顔はしっかりとした意志を持ってた

先輩を落とすぞという意志を




その証拠かどうかは分からないけど

先輩が私を引っ張って逃げ出したとき、

私は睨まれていた






「栞ちゃん。ごめんね、こんな風に引っ張って来ちゃって…」

「いえ、私は大丈夫です」

「折角だし、階段で食べてみようか」


そう言いながら階段に座り出す先輩

そして隣に座る私



「あの子、怖いね。栞ちゃんのお友達?」

「そ、うです…」


あの子というのはきっとみのりちゃんの事

しっかりとそうですと言いたかったのに言えない


彼女の目は私の知っている優しい彼女の目ではない



私に憎しみを持っている目だった


ヴーヴー

「栞ちゃんのスマホ?」

「すいません、少し見ますね」


裕からだった

『ねーねー、なんか栞の友達のみのりっていう人がオレの所に来たんだけど』
『なんか栞のこと探してるっぽかったよ』



「栞ちゃん。だぁれ?」

「えっ。あ、裕です。幼なじみです」

「そっかぁ」


先輩の目も一瞬笑っていなかったような

そんなこと、ないよね?

優しい先輩だよね?


いつも通り、いつも通り…




先輩とのご飯は食べた気がしなかった
/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp