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私に教えて!

第6章 新たなステージ


「花宮さん、少し良いかな」

そうだ、こいつも居た


お昼に先輩とかみのりちゃんに振り回されて

疲れたからさっさと高野さんの所行って

帰ろうと思ってたのに


何で邪魔するんだ内田くん




「今日の昼、少しみのりと先輩ともめてたろ」

「もめてるって言うか、なんというか…」


なんて言ったらいいのかわかんなくて口ごもる



「そうだ、あのさ__」

「ごめん、今日急いでるから」

内田くんとの話を無理矢理中断して廊下にでる


「明日また聞くから。じゃあ」



走って学校を出る


あのメモ帳を書いている人なのに

なんだか内田くんは優しい人に見える


内田くんのものではないのか?








「栞ちゃん、栞ちゃん!これ見て!」

「なんですか?このグラフ」

「実はあの小説サイトには人気投票があって、この1番高いグラフこれが花先生のグラフ!」


人気、投票…

そんなもの知らなかったしそれに1番が私?


「で栞ちゃん!いや花先生!良いニュースです!このグラフ1年間1位だと映画化します!」

「映画化…。」

「更に!花先生の作品は良い作品だから賞も貰える!」

「賞…。」


つまり、1年間1位だとすごい事になるってこと…?


「それでですね、このグラフ、いつから始まっていますか?」

「えっと、6月…?ですよね、高野さん」

「そう。後2ヶ月位で1年」








(「後少し、頑張ってください!!」)

そんな簡単に言われても…

今は先輩にみのりちゃん、内田くんで手一杯だよ…



「あーっ!栞!」

「裕…」

「栞、どうかした?大丈夫?」

「実はね」




「へー、すごい事じゃん。映画化に賞まで」


「でも今回のテーマは恋愛。1番難しいよ」

「そっか。大変だね、先生は」



裕の隣が落ち着く

今まで忙しくなってたから

このゆったりとした空気が丁度良い



「裕、ありがとう。もう少し頑張ってみるよ」

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