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私に教えて!

第5章 モデル案


琴鞠京先輩

中々話しやすいし良い人


モデルは彼に決まるのかもしれない


でも、どう話を繋げるか

家に帰り、紙に書き出していってもどうしても繋がらない


裕に助けを求めたいが

構成の所に誰かが入ると私のものではない小説ができあがる


構成は

構成だけは自分で作りたい


そこでふと閃く

自分の書きやすい奴を選べばいいと









「おはよう!栞」

「おはよう、みのりちゃん」


結局昨日の内では考えは纏まらず、

学校でも考えることにした


「みのり、これ弁当」

「ん?あー!光ありがとう!お弁当忘れてたー」


2人も中々書きやすいのではないだろうか

目の前に居るわけだし


でも気持ちまで

繊細な部分まで書けるかと言われたらNoだ

書けない


「花宮さん、おはよう」

「ああ、おはよう」


一瞬

ぽかんとした顔をしてからにっこり笑い席に戻っていく


彼はなにを考えているのだろう



しかし分かることは只一つ

私にとってめんどくさいことだ



だが、彼が私に何かをしようとするならば私も彼を利用しよう

素晴らしい案だな








その時は案外早くやってきた


それは私が中庭を歩いているとき


「内田くん好きです!」

「えっと、俺と君って話したこと有ったっけ?」

「え…、ない、けど」

「それならごめんなさい。
 でも好きになってくれてありがとう」

「ううん、こっちこそ最後まで聞いてくれてありがとう」


そんな振り方があるのか

モテる奴は

振り方まで優しくしなければいけないのか


「あれ、花宮さん?聞いてたの?」

「すまない、聞いてはいけないと思ったんだが…」

「うーん、俺は大丈夫だけど…」


何かを言い留まる内田くん

その話は一応その場で終わった


と、思ったが

彼が去った後にメモ帳が落ちていた


彼のだろうかと思い、拾い上げ中を見てみると

『2-1 篠山×』
『1-7 栗田×』
『1-2 東野×』
   ……


このクラスと名前と×には何か意味が…


1番最後の方には『1-5 花宮』


「は?」

私の名前


何か波乱が起きそうだ
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