第1章 日常篇。
⑤(+また子、万斎)
-午後1:00
「「あー…かったりぃ…。」」
総悟と晋助の声が重なる。其れを聞いていた神威と雪乃は、
「しょうがないでしょ、授業なんだから。」
「だよネ。そうやってかったるいと思うからじゃない?」
と二人に言った。
屋上がこの時期寒くなってきたので学食で食事を食べている4人は、銀時の弁当を食べながら言った。
この銀魂高校は大学がちょうど隣にあるため晋助もよく来る。其の取り巻き3人も今日は居る。
-同時に、大量のファンも居た。
「あの4人と総悟先輩と神威さんと一緒に居るって…何者?」
「あー、妹らしいよ。」
と、言う会話を無視しつつ、雪乃はおかずを口へと運ぶ。すると、ふいに万斎が
「雪乃殿は、この中で付き合うなら誰が良いでござるか?」
といった。思わず、その場に居た全員が噴出す。
「ちょ、万斎先輩!!行き成りすぎるっすよ!?」
とまた子が突っ込みを入れる。しかし、万斎は気にしていない様子でニヤニヤ、と笑いながら
「この学園で、この面子に囲まれて生活しているの雪乃
殿だけでござる。だから、気になっただけでござる。」
と悪びれもなく言った。そして、其れを見ていた面々のうち、総悟と神威が調子に乗って
「早く言いなせぇ。」
「ほら、早くいいなよ。」
などと、口に出すためしどろもどろになってしまう。
そして、少し黙った後、顔を真っ赤にして
「誰も、選べない…。」
と小さい声で言い、俯いた。
其の姿を見て、全員が同じことを思った。
(何だこの可愛い生き物は…っ!!)
と。
この一言を言ったすぐ後に予鈴が鳴り、急いで弁当を片付けた後、各自戻っていった。
全員、この一言と動作に結構な破壊力がある、と思いながら授業へと向かうのでした。…あれ、作文?(この流れ2回目だわ。)