第2章 旅行篇。
③
とりあえず、自分たちの部屋へと雪乃達は移動した。
「結構、広い…感じだけど。」
と雪乃が呟いて荷物を置く。特に何も違和感はなく、携帯で見た情報は嘘だったのだろうか…。
そんなことを思っていると、何かが頬へ触れた。
「…?なんで、この季節に蚊?」
つぶしたものは蚊だった。少し疑問に思ったが銀時が
「とりあえず、温泉入ろうぜ?」
と、呼んだので雪乃は気にしないで置いた。
-温泉、脱衣所にて。
「温泉、どんな感じだろうなー…。」
そんなことを言いながら雪乃は服を脱ぎ、扉を開けた。
其処には、
-腰にタオルを巻いた兄弟達がいた。
「……失礼しまs「おい、待てよ。」手、離してくんない?総悟。」
一度こんなことが有ったとはいえ今は自分が入っていってしまった。そんな状況をドS共が見逃すわけが無い。
「あれ?雪乃が入ってきたんでショ?だったら逃げること無いよネ…?」
と、神威が開いている方の手を掴み、
「だったら、ゆっくりしていきゃァ良いじゃねぇか。」
と晋助が壁に追い詰める。
「あ、えーと…」
と黒い笑みの三人から逃れられずに居ると其の3人の後ろから風呂桶が飛んできた。
そして、3人が倒れる。其の後ろで風呂に入ったままの銀時と十四郎が
「「テメーら、雪乃に何してんだボケ。」」
と言い放ち、銀時がもう一つ風呂桶を投げた。
「ほら、雪乃。こっち来い。何もしねーから。」
と、十四郎が露天風呂のほうへと移動する。先ほどの3人よりならばマシだろう、と思い雪乃は着いて行く。
露天風呂に雪乃が浸かると同時に銀時は扉に鍵をかけていた。
「あの、エロ魔人共…大丈夫か?雪乃。」
「うん…あ、有難うね、銀時兄さん、十四郎兄さん。」
と少し笑いながら雪乃はお礼を言った。
其れを見ながら二人はこう思うのだった。
((へっ、ザマーミロドS共が。))