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Invisible world【グレンラガン】

第3章 3部(裏有)



「、お前はどうなんだ?」
「うん、私はね…」
そうして自分の近況も話す。教本の事、冒険譚を書いた事、たまに講師をしている事。
「へえ。じゃあは先生になったのか?」
「そんなに大仰なものじゃないけど」
「いや、たいしたもんだぜ。お前まで先生になったんだなあ」
「お前までって?」
言いながら眩しそうに空を見上げるカミナの言葉に疑問が浮かび、思わず聞き返した。
「ヨーコも先生になったんだろ?」
以前、ヨーコが出て行く時に、私にだけ教師になるのが夢だと語った。カミナはそばに居たけれど、その夢が叶った事はまだ話していない。

「…どうして知ってるの?」
何故か、嫌な予感がして再度聞き返した。
屈託無く笑い、カミナが言う。
「おう、知ってるぜ。ここ最近はヨーコのとこに居たからな」
「――!」

何故か、頭を殴られたかと思う位の衝撃だった。
思わず立ち止まった私に気付かないのか、ヨーコの様子を楽しそうに話すカミナ。
「なんかちいせえ島でよ、チビ助共に囲まれてたぜ」
「……」

上手く返事が出来ない。自分が何故こんなに驚いたのかが、よく分からない。

「澄まして授業してるがお転婆なとこは変わらねェみてえだけどな!」
笑いながらカミナが話す。
「わ…私にはたまに手紙が来るよ」
「そうみてぇだな。お前に書いてるの見たぜ」
「…そう」

何故私はイラついているのだろう。
息が苦しい。うまく声が出せない。


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