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Invisible world【グレンラガン】

第1章 1部


「抱え込みすぎないで、周りを見て。私もちょっといっぱいになってるけど、ロシウの小さい背中一人分なら支えられるから」
…言えた。これで良いのかなとカミナを見ると満足そうに頷いている。

目の前では私の言葉にロシウが考え込むように俯いていた。
「…ロシウ」
小声で名を呼ぶと黒目を細め顔を上げた。言い過ぎてしまったかと唇を噛み締めるが。

「…小さいは余計です。これでも背は伸びてます」
憮然として、だが微かに微笑んでロシウは私に向き合う。
「ご、ごめん」
慌てて謝罪する私をロシウは押しとどめる。
「謝らないで下さい。…そうですね、さんの言う事も一理あります」
胸元をぎゅうと掴み、ロシウは空を見上げた。
「僕はどうも先走り過ぎていたようだ」
そう言って小さく微笑むロシウは、共に戦った大グレン団の戦友のままだった。



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