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Invisible world【グレンラガン】

第3章 3部(裏有)



「アニキが夢に出るなんてすごく久々だったんだ。…ヨーコ」
「?」
「俺の夢の中でアニキは『お前の大事なモン達を守れ』と言った」
「カミナが…」
「ニアとと皆。全部をよろしくなって言われた。多分ヨーコが見たのと同じような夢だったんじゃないかな」
「…いつ!? いつその夢見たの!?」
息せき切るヨーコを押し留め、シモンが言った。
「カテドラル・テラと戦った日の夜だった」


私は言葉が出なかった

カミナが居なくなってしまった夜から何日経っただろうか。
シモンの言う事が本当なら、消えてしまってからシモンの所に行った事になる。
(…カミナが、シモンの所に)

二人が見た夢。あくまで夢だけど。
それはきっと、カミナだ。
ヨーコが見た夢のカミナはきっと本物。
そしてシモンの所にもカミナは行ってくれた。
だったらカミナはまだこの世界にきっと居る。
きっと『やるべき事』をやっている。


「アニキが気にかけてたを連れて行ったら、俺がアニキに叱られちゃうよ」
シモンが肩を竦め苦笑いをした。そして私に向き直る。
「が気にする事じゃないから。これは俺達が勝手に見た夢。笑って俺達を送り出してくれよ」
頭を掻きながら、いつものシモンの困ったような顔で笑う。

ヨーコがも立ち上がり伸びをした。
「そうね。私も言ったら何だかすっきりしちゃった。、ごめんね。あなたの分まで戦って来るわ。宇宙の果てまで!」
そして私に向かって拳を握った。
「ヨーコ、…うん!」
私も両拳を握り、二人に大きく頷いた。

ヨーコの、シモンの思いが痛いほど伝わる。
今にも泣きそうになる私の横で、リーロンが肩に手を置いてくれた。
キタンもそうだ。彼だってあんなに心配してくれた。

そして、カミナ。
彼が軸になり、こんなにも暖かい輪を作ってくれた。




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