第4章 新たな生活
「また何かあれば部屋の外に見張りの兵が控えておりますので、お召しつけ下さい。」
「ありがとうございます。」
私とチャーシャの2人の空間を裂くように侍女の声が発せられる。一言礼を言うとそれ以上用は無いのかさっさと部屋から出て行ってしまった。
にしても、部屋の前に監視付きとは…。少し落ち着かないな。
だが、それよりも今日は疲れの方が優っているようだ。普段ならきちんと寝巻きに着替えるがやっと一人(と一匹)になれた事で安心したのかどっと疲れが襲ってきて、今の服のままま柔らかい布団に寝転がってしまった。
「おやすみなさい…」
チャーシャを抱き枕の代わりにして部屋に着いて30分と経たずに私は深い眠りについてしまった。