第2章 出逢い
朝の日差しで目が覚めた。
よく眠れた感じはしなかった。
着替えて部屋から出ると、既に創月はいなかった。最後まで顔を合わせないのが彼らしい。
ふと見ると机にメモが置いてあった。手に取って確認して見ると地図だけ書かれていた。ここに行けということなのか。他に行くあてはなかったので行ってみることにした。
山を下るのは朝、買い物に行く時ぐらいしかなく街まで来ると想像以上に人が多くて明るく賑わっていた。
「うわぁ……。人多すぎて酔いそう。」
それでもなんとか耐えて地図通りの場所へと進んで行く。
そしてやっとたどり着いた時、冬華は唖然として見上げた