第7章 デート?
お土産ショップを出た2人は、その後メリーゴーランド、お化け屋敷、コーヒーカップなどに乗っているとあっという間に空が暗くなってきたので最後に観覧車に乗っていた。
「あっとゆーまだったなぁ」
「そうだな。」
「夏、今日は連れてってくれてありがとう!初めての遊園地すごく楽しかった!」
「あぁ。」
そんな会話しながら2人は窓の外を見ていた。
「……まだ終わってほしくないなぁ。」
そう聞こえるか聞こえないかの声で冬華は呟いた。今までの生活が修行や過酷な戦いでしかなかった冬華。今日一日武術家である事を忘れて普通の女の子でいられたような気がしたのだ。
しかし夏には聞こえていたようで外を見ている冬華を見つめていた。すると
「ねぇ夏!窓の下見てみて!」
急に冬華がそう言いはじめた。言われた通りに覗いてみるとーーー