第7章 デート?
そのあとも違う乗り物に乗った2人は施設内で早めの昼食を済ませてそのままお土産ショップに入った。
「うわぁ!これ可愛いー!」
そう言った冬華が見ていたのは白いうさぎキーホルダーだった。
(でもわがままばかり言ってちゃダメだよね)
そう心の中で呟き諦めようとしたが
……ッス
横にいた夏がキーホルダーをとってレジに向かっていった。
「え?夏?」
冬華は夏の行動を不思議そうに見ていた。
(夏も欲しかったのかな?)
そう考えているうちに帰ってきた夏は
「……ほら」
「…え?」
買った袋を無言で冬華に差し出した。
「…私にくれるの?」
「……欲しがってただろ」
何故わかったのだろう。夏には先程から自分の考えてたことがお見通しだった。そう思いながらも喜びが込み上がってくる。
「嬉しい、ありがとう!大切にするね!」
冬華はそう言って袋を受け取った。