第6章 じゃんけん
「ねぇ夏!遊園地ってどんなところなの?」
「さあな、俺は知らん。」
相変わらずの反応だ。冬華は思い切ってお願いしてみることにした。
「ねぇね、遊園地連れてって!」
「だから知らないと言ってるだろ」
夏は本当は知っているが面倒なことになると考えており知らないフリをしていた。だがあまり意味はなく
「じゃあ一緒に行こうよ!」
冬華が誘うと
「なんで俺が行くんだ。他の奴と行けばいいだろう。」
と呆気なく断られるが冬華は折れない。冬華は少し考えた。そして
「それじゃあまた勝負しよう!私が勝ったら遊園地連れてって?」
最初の時と同様に夏に勝負を仕掛けた。だが以前とは違う勝負を持ちかけた
「でも組手じゃなくて、じゃんけんで勝負しよう!」