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【名探偵コナン】stimulation【R18】

第4章 ライ




彼の家に向かうために一度距離を取れば、さっき本当に抱き合っていたのか怪しいほどにいかがわしい雰囲気は消え去る。
このまま帰れるぐらい冷めてるんだけど……。

そもそもこの男は、ポアロで会ったその時から体目当てだったのか。
まさかさっき抱きしめたからって、セックスするつもりじゃなかった…とかまた私の勘違いじゃないことを祈りたい。
さすがにその勘違いは恥ずかしすぎる。


歩き慣れない道を歩くせいで、私は常に彼の一歩後を歩くような形だった。


「名前をまだ聞いてませんでしたね」
「本当だ……。ていうか、必要?」


今までしてきた男達とはほとんどホテルだったし、身分がバレたくない人もいたみたいで名前を言わないのが普通だった。
この男もどうせ長く続かせる気は無いし、正直私は名前を知りたいとは思わない。


「さすがにお互い“あなた”では、距離が遠すぎる気がするので」
「うーん……。身バレしてもいいの?」
「だから教え合うんでしょう?」
「ああ、なるほど……」


そういうことね。
私は知られても別に構わないし、そんなに言うなら……。


「薄井詩音 」
「沖矢昴です」


そうだ。私はこの人の名前を知ってたっけ。
昴という名前を聞いて、ポアロを出た時に彼の名前を知っていたことを思い出す。
ついでに、コナン君のことも。

……彼のことを聞き出すには、この男と接触するのも有効かもしれない。骨抜きにしてやった後にでも聞いてみようかな。
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