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【名探偵コナン】stimulation【R18】

第3章 バーボン




家に着いてからすぐに髪をほどいて、ワンピースも脱ぎ捨てる。
安室の女作戦も失敗したし、わざわざアイツの家に行くのにスカートを履いてる必要も無い。

大きめの白いTシャツに黒いスウェットのズボンに着替えて、ワンピースを洗濯機に放り投げた。
顔は目鼻立ちがハッキリしてる方だから、地味な服装でも全然問題がない。

ベルモットがそう言ってくれたから間違いないとは思ってるけど、確かもっとオシャレに気を使えとも言われたような……。


ソファに座ってスマホを手にする。
バーボンが来るまで暇だし、アプリで時間潰してよう。
スマホにパスコードを打ち込んだ瞬間、ふと思いついた。

あ、そうだ。
どうせなら盗聴器が仕掛けてないかも探しとこうかな。
私がシャワーを浴びてる時間だけでも、ジンが何か仕掛けるには十分な時間があったし。


盗聴器や発信機の類を見つける特別な機械を手に取って反応がないか家中を歩いて回る。
ここは反応無し、ここも無し……と。
結局どこにも盗聴器は見当たらなかった。

まあ、だからといって家に入れてやるつもりは無いけどね。


しばらくしてバーボンが迎えに来た。
インターホンが押される前に車の音を聞き付けて、外に出る。
家の鍵や仮のスマホ、財布なんかの必要最低限だけを小さめの鞄に入れて持っていった。

バーボンは助手席の窓を開けて、笑顔も浮かべずに口を開いた。


「お好きなところ、どうぞ」
「ふうん。エスコートとかしないんだね」
「貴女が言ったんでしょう。本来の僕は、そんな歯痒い真似しませんから」


いつものバーボンの態度につい慣れてたせいで、逆に本来の姿の方が新鮮でならなかった。
全然笑わないし……けど、こっちの方が全然いい。
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