第2章 喫茶店
ライやジンとはちょっと違った感じ。
クールなのに熱いライ。クールすぎるジン。
バーボンは、完全熱血な感じ……?
まあ、悪くは無いんじゃないかな。
目を閉じればすぐに眠気は襲ってきて、ほんの数秒足らずで私は眠りに落ちた。
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起きたのは昼過ぎだった。
バーボンからの着拒代わりに電源を落としたのが仇となって、思わず寝すぎていた。
そもそもアラームもかけてないけどさ。
本当はそこでランチ食べようとしてたのに。
お昼をこの時間に食べるとデザートがちゃんと食べれないから嫌なんだよな……。
食器を洗い、いつもよりオシャレに着替えて家を出る。
いつもは結わない髪も巻いてハーフアップにしたり、落ち着いた色だけど膝上のワンピースを着たりと可愛めのコーデだ。
設定はズバリ「安室の女」。
嫌がらせして、存分に怒ってくれたらなと思う。
カランカラン…
客の来店を知らせるベルが鳴る。
こういうの喫茶店っぽいなー。
中にいるお客さんはまちまちで、ランチタイムが過ぎるとあまり混まないという情報もあってたみたいだ。
寝過ごしてよかったかも。
カウンター席の前の「安室」と目が合って、一瞬嫌そうな顔をされたけど私にはむしろそれが嬉しい。
どうやら安室の顔だと、バーボンとは一味違う表情が見られるみたいだ。