第1章 My Sweet Valentine
暖房のついていない部屋で、下着もセーターもめくられると素肌がひやりと泡立った。
「んっ・・・・・・く・・・ぅ」
そこに熱い唇と舌を押し当てられて、声が出そうになるのを指を噛んで耐えた。
ショーターはそんなわたしを見てニヤリと妖しく笑う。
次の瞬間、突然脇腹を舐めあげられた。
「ひゃぁぁぁっ!」
我慢しきれず声を上げる。
「コラコラ・・・駄目でしょそんな声出しちゃ。下に聞こえちゃうぜ」
ショーターはそう言いながらも、片手で胸の突起を引っ掻きながらもう片方の突起を口に含む。
「だっ・・・て、ショーターが・・・」
涙目で見上げると、大きな手がわたしの口を塞いだと同時に突起が舐め回され、カリ、と歯を立てられた。
「っんーーーー!・・・っ、う・・・・・・くっ・・・んんっ!」
容赦なく責められて、苦しいくらいお腹の奥が疼いた。
「すげ・・・太ももまで濡れてる」
下着をずらして、ショーターの長い指が確認する。
ピチャ・・・と音がしたそこは、自分でも分かるくらいに濡れていた。
ショーターが、わたしの身体を抱きすくめて、くるりと身体を反転させた。
いつもは見下ろされているのに、自分の下にショーターがいるのは不思議な感じだ。
「、いれて」
そう、ねだるように言うから、断れずに腰を浮かせる。
「ん・・・・・・く・・・・・・ぅ・・・ん」
決して短くはない時間をかけて、ようやく奥まで入ると、それだけで達しそうになる。
ゆるゆると腰を動かすけれど、不慣れなのと恥ずかしさとでうまく出来なかった。
そんなわたしをショーターは余裕の表情で見上げている。
「なに、焦らしプレイなの?」
そう言って低い声で笑う。
・・・いじわる。
焦らされてるのはこっちなのに。
「だって・・・自分じゃうまく動けないんだもん・・・」
拗ねたように見下ろすと、ショーターの腕が伸びてきて、身体を引き寄せられた。
「仕方ねぇなぁ。ほら、声出すなよ」
肩と背中に腕を回されて、下から突き上げられる。
「あっ、あ・・・ん、あぁ・・・っ」
さっきまでとは比べ物にならないくらいの刺激が与えられて、ゾクゾクと快感が背中を駆け上がった。
「ん、んん、ふ・・・・・・っ」
声が漏れないように、ショーターの首にしがみついて、伸びかけのチクチクした髪に鼻をうずめた。