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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第9章 ♢845年♢





何体か巨人を倒しながら
ハンネス達を無事ウォールマリアの門付近まで
送り届けることが出来た

ハンネスはすぐに他の駐屯兵に
エレンと少女ーミカサを預け
リアの元に来た

「ありがとうな。…全く不甲斐ねぇ。俺はハンネス。お前さん名はなんて言うんだ?アンタみたいな実力者、名が知れてねぇ事が不思議だ」

ハンネスが申し訳なさそうに
頭を掻きながら言った

「リアです。…今まで巨人を見た事が無かったのですから、仕方ないですよ」

リアはそう微笑み
では、と残りの住民の避難へ向かう

「リア、本当に助かった!いつか礼をさせてくれ!」

そう叫んだハンネスの声に振り返ると
軽く会釈し
そのまま立体機動で飛び立った



「もう閉門するぞ!」

リアはウォールマリアへの門付近で
巨人を倒しながら避難の誘導をしていた

船に乗り切れず大騒ぎしている人々
転びながらも走る人々
沢山の人々が残されている中
駐屯兵の無情な言葉が聞こえた

「なんですって…?」

確かに巨人達は迫っている
だがここにいる沢山の人々を
置き去りにしようとしている

今すぐにでも閉門してしまいそうな
駐屯兵に文句を言おうと向かった瞬間


ードシンドシン


聞いたことのない
大きな音が響き渡った

「なに…?」

そう思った瞬間
体に鎧のようなものを纏った
15m級の巨人が
物凄いスピードで走ってきた

奇行種だろうか
只々ウォールマリアの門目がけて走り続ける
このままのスピードで門にぶつかられたら
門が壊れてしまうかもしれない

そう思い
急いで鎧の巨人に近づく

「奇行種!」

ーバシュッ

立体起動を使い叫びながら
少しでも気を引こうと
鎧の巨人の目の前を通過し
肩付近にトリガーを刺そうとした

ーカキンッ

「!?」

だが鎧の身体に弾かれてしまい
近くの家屋の屋根に身体から激突した

「痛っ!」

急いで立ち上がろうとした時
右足に鈍い痛みが走った
恐らく着地した時に捻挫したのだろう

鎧の巨人は一瞬リアに
顔を向けたように見えたが
スピードは緩めずそのまま走り続けた

「おい!こっちにくるぞ!」

「撤退しろ!門が…破られる…!」

駐屯兵がそう叫び
避難するや否や


ードゴォオ!


ウォールマリアの門が破壊された



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