• テキストサイズ

【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第8章 ♢仲間♢




ーバタンッ

「エルヴィ〜ン!来たよ〜!あ、なんだリヴァイも居たんだ!」

訓練が終わり
嫌がるハンジを無理矢理風呂に入れた後
エルヴィンの執務室に訪れた
相変わらずノックもしないで
扉を開けるハンジに溜息をつきながら後を追う

「リヴァイ!なんだか久しぶりだね」

リヴァイも呼ばれていたのか
ソファに腰掛け先に紅茶を飲んでいた

「あぁ。おい、そこのクソメガネ。あまりリアに近づくな」

菌が移る
リヴァイはそう言って立ち上がると
リアの手を引き自分の隣に座らせた

「菌ってなにさ!失礼しちゃうな〜!」

リヴァイの発言に大袈裟にジェスチャーしながら嘆くハンジ

最近増えたこのメンバーでの集まりは
なんだかんだリアの癒しとなっていた
かつては依頼の標的だったエルヴィンも
話してみれば頭脳明晰なのは勿論
流石は分隊長、立体起動の腕も良く
性格も優しくて大人だった

あの日、エルヴィンに着いて行くと決めてから
リヴァイとエルヴィンが2人で話しているところは
見たことがなかったが
恐らくリアの居ないところで何かあったようで
リヴァイのエルヴィンに対する態度や意識が
変わったように感じた
…恐らくリヴァイは彼を敬愛している
そんなこと本人に言っても絶対否定されるだろうが

リヴァイにそういう相手が出来たことに
喜びを感じていたリア
ハンジに対してもイザベルやファーランのように
信頼しているような雰囲気を見せるリヴァイ
…敬愛ではないが、少しだが心を開いているようだ

「リア、これがさっき言った新しい茶葉だ」

エルヴィンが紅茶を淹れてくれ
これも食べなさいと茶菓子も出してくれた

「ありがとう!いただきます!」

エルヴィンの淹れる紅茶は美味しく
出してくれる茶菓子もいつも美味しい
思わず顔を綻ばせるリアに
なんだか気に入らなそうに
眉間にシワを寄せるリヴァイ

「リヴァイったら、ホントにヤキモチ妬き〜!」

そう言って眉間に指をチョンと置いたハンジを
ジロリと睨みつけ

「殺す」

ハンジの指をググッと強く握った

「いたたたたっ!!ごめん!ごめんって!!」

大急ぎで謝るハンジに

「ホントに2人とも仲良しだね〜」

と呑気に笑うリア


/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp