第7章 ♢現実と休息♢
「…全種類?」
そこで口を挟んだ店主が言った金額に
リアとリヴァイの時が止まった
「そんなに…高いんですか?」
思わずリアが言う
調査兵団に入ってから少しだけ給料が貰えたが
とても易々買える値段じゃない
「紅茶は元々、貴族の嗜好品だからのぉ」
ホッホッと笑う店主に
舌打ちするリヴァイ
「じゃあ…これとこれで」
なんとか2つに絞ると
「これは、ワシからのオマケじゃ」
そういいもう一種類入れてくれた
「そんな!高価なものなのに悪いです」
「いいんじゃよ、不快な思いをさせた詫びじゃ」
「そんな…ありがとうございます」
不快な思いをした覚えはないが…
と思いながらも好意にお礼をした
そしてその後の会計は散々渋ったが
結局リヴァイがしてくれた
「礼を言う、爺さん。また来る」
会計が終わるとリヴァイは店主にお礼をいい
踵を返した
「アイツは…不器用な男じゃのぅ」
「あんな見た目ですが実は凄く優しい心の持ち主なんです。店主さん、オマケありがとうございました!また紅茶終わったら買いに来ますね!」
「ホッホッ、若いのぅ。またいつでも来なさい」
リアの言葉に嬉しそうに目を細め
店主は2人を見送った