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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第7章 ♢現実と休息♢





無事、紅茶を買い終え
ぶらぶら町並みを歩く2人

途中にあった噴水広場の
ベンチに腰掛け辺りをぼーっと眺める

平和

その言葉に尽きるこの状況に
一生このままだったら
どんなに幸せだろうと考えるリア

…だが兵士という現実を思い出す
明日からはまた訓練の毎日
そして数ヶ月後には壁外調査
それを繰り返して行く

命の保証はない

壁外調査し続けて何か得られるか
それも分からない

だけど
私たちはこの道を選んだ

後悔はしてない


横目でリヴァイを見ると
何かをじっと見つめていた

視線の先を辿ると
幸せそうな家族がいた

思わず胸がキュッと締め付けられ空を見上げる

「…俺たちがこれから歩む道は、平和とは無縁…地獄だ。誰も保証してはくれない」

同じ事を考えていたのだろう
リヴァイが言う

「…うん」

「…今なら、まだ間に合う。…お前だけでも」

そう言いかけたリヴァイだったが
ハッと我に返ったようにリアを見る

「…野暮なこと言っちまったな。忘れろ」

「ううん…リヴァイが言いたいことは分かるよ。私も同じだもん」

だけど
そう言うとリアは真っ直ぐリヴァイの瞳を見つめた

「私と一緒に地獄を生きて、リヴァイ」

リアのその言葉に
思わず目を見開くリヴァイ
そして全身に鳥肌が立った

リアはとっくに覚悟を決めていたのだ
決めきれていなかったのは自分の方だ

「あぁ、勿論だ」

共に生きよう、そこが地獄だろうとも


いつもの表情に戻ったリヴァイに
安堵したリアは
そろそろ帰ろうと立ち上がる

明日からも色々な困難が待ち構えているだろう
でも大丈夫
私の側にはいつだってリヴァイが居てくれる
そして調査兵団の仲間達が居る

人類の平和に向けて
私たちの夢に向けて

再び歩き出そう




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