第7章 ♢現実と休息♢
町に出ると
リヴァイが行きたいところがあると言うので
その後をついて行った
「私、町に来るの初めてなんだけど、リヴァイ来たことあったの?」
「いや、前にフラゴンに店の大体の場所と名前を聞いただけだ」
フラゴンとは犬猿の仲のようなイメージだったので
その発言に少し驚くリアだったが
そう言うことかと納得した
ーカランッ
リヴァイがここだ、と言い
店の扉を開けると
心地よいベルの音が鳴った
そして同時に嗅ぎなれた
大好きな香りに包まれた
「ここって…」
「茶葉の店だ」
「凄い!!色んな茶葉があるよ!これ見てリヴァイ!」
持ってきていた紅茶はだいぶ前に終わってしまい
ずっと飲めていなかった為か
大喜びなリアを見て
聞いておいて良かったと口角を上げるリヴァイ
「全部買ってきたいくらい!最高!」
「無くなったらまた買いにくればいいだろうが」
「こんにちは、おや、見ない顔じゃのぅ」
リアが興奮し続けリヴァイが呆れていると
店主のお爺さんが声を掛けてきた
「あ、初めまして。調査兵団に最近入ったんです」
リアがニコニコ笑いながら言うと
「こんな可愛らしい嬢ちゃんが調査兵なんて、信じられんのぉ」
驚いたように目を見開く店主
「悪いがコイツは調査兵団の中でもかなりの実力者だ。舐めてもらっては困る」
リヴァイが鋭い眼差しで店主を見る
「いやいや、そう言う意味で言ったのではない。お嬢ちゃん、どうやら紅茶が好きなようだから、最近仕入れたのを見せてやろう」
悪い悪いと言いながら
店の奥に案内する店主について行く
「リヴァイ、顔怖いよ!」
「俺は元々こういう顔だ」
変わらず店主を睨みつけているリヴァイにそういうと
ぶっきらぼうに返されてしまった
「これじゃ」
そう店主が見せた紅茶に
リアの目が輝く
そこに置いてあったのは何種類かの
フレーバーティーだった
「好きなのを選びなさい」
そう言われてから
どれにするか決められずうーんうーんと
唸っているリアを見て
「店主、全種類買ってく」
それだけいうとリヴァイは財布を取り出した
「え!?リヴァイいいよ!私が買う!」
全種類という発言に驚いたが
迷わず財布を出した事にも驚いた