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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第7章 ♢現実と休息♢





ーコンコン

自室をノックするなんて変だが
リヴァイが着替えでもしていたら大変だ

声は…聞こえない

まだ寝ているのかな?
そう思いながら静かに扉を開けると
ベットの淵に腰掛け絵本を読んでいるリヴァイがいた

「風呂に入ってたのか」

丁度読み終えたのか絵本を閉じながら
リアに目を向けるリヴァイ

「うん!起きてたんだね。…その絵本」

「あぁ、イザベルのだ」

リヴァイが読んでいた絵本はイザベルが地下にいた時から大事にしていたものだった
内容は地下に閉じ込められたお姫様が仲間を作り
地上に出て空や広大な草原、海を旅する話だった
イザベルはお姫様と自分を重ねて
何度もこの絵本を読んでは
リアの世界と比べ、憧れを持っていた

「これがアイツの夢だったのなら、殆ど叶える事が出来たな」

雲ひとつない青空
満点の星空
広大な草原
地上に出てからイザベルは毎日目を輝かせていた

そんなイザベルを思い出したのか
リヴァイは目を細めとても優しい顔をして言った

ドクンと胸が鳴る
リヴァイのこの顔…好きだ
普段見せない優しい顔に目が離せなくなっていると

「…何をそんなに見つめてる」

視線に気づいたリヴァイが
いつものように眉間にシワを寄せて言った

「あっごめん!なんでもない!」

慌てて視線を逸らし
紅くなった顔を隠すように手で覆った

「そうそう!今日非番だからちょっと町にでも行かない?って言おうと思ってたんだ」

話を逸らし
コートを羽織る

「…?」

慌てるリアに頭に?を浮かべる
リヴァイだったが

リアとデートか、悪くない
そう思い

「着替えてくる」

と部屋を出て行った


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