第7章 ♢現実と休息♢
思い出したリアは
もう一度リヴァイの寝顔を見直す
この世界に来てから毎日一緒にいたが
こんなに近くで見たのは初めてだ
陶器のように綺麗な白肌
サラサラな黒髪
こんなに綺麗な男性が存在するとは…
体格は小柄だが
密着している身体から
鍛えられた筋肉を感じられる
リアの身体に乗っている腕なんかカチカチだ
あれだけ強いのだ
強靭な肉体が無ければ
あんな動きなど出来ないだろう
改めてリヴァイの強さを感じ
「ほんとにかっこいいなぁ…」
と思わず呟く
その瞬間
「…っ…」
リアの呟きが聞こえてしまったのか
リヴァイが身じろぎした
思わず固まるリアだったが
リヴァイはまだ眠っているようで
規則正しい呼吸が聞こえてきた
「…ふぅ」
起こさなくて良かったと肩を撫で下ろし
ありがとう。と心の中で呟いて
リヴァイのサラサラの髪に触れた。
そこで自分が汚いままだったことを思い出し
リヴァイを起こしてしまわぬようにそっとベットから抜け出すと
シャワーを浴びるために部屋を出た