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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢






「…っの野郎!」


ファーランの声が聞こえ我に帰る
様子が辺だ
どうやら立体起動装置が故障してしまったようで
その場を動けずにいる

ファーランの視線の先には
イザベルの死に
放心状態になっているのだろう
今にも巨人に掴まれそうなリアがいた


「…ックソ!リア!」


お前まで失って溜まるものか


ーザシュッ


「分隊長!」


その瞬間
他の巨人と戦っていたのであろう
フラゴンがリアを襲おうとしていた
巨人を仕留めた、が
背後にいた巨人に気づかず
呆気なく巨人の手の中で意識を手放していた


「ファーラン!!」


そして

抵抗せず巨人に
掴み上げられるファーラン



みんな死なせてしまう


俺の選択は


間違いだった



リヴァイの声が届き
巨人の手の中でファーランは手を挙げた


そして


「リアをたのむぞ」


そう口を動かしたのが見えた



間に合え!!!



ーザシュッ
ーブチッ
ーゴクッ


リヴァイが巨人の腕を切るのと同時に
ファーランの身体は巨人に飲み込まれ
噛みちぎられた足が地面に落ちていった


ーズバッ
ードバァッ


その光景に目を見開き
急いで巨人の腹を切ると
血にまみれたファーランの腕が見えた


その腕を掴みズルッと体内から引きずり出す



息は…無い……



近くを見回すと呆然と立ち尽くすリアの姿が見えた
そこへファーランを抱きながら降り立ち
リアの側に横たえた


「…ファー…ラン」


そう言ったリアの
絶望していた目に光が宿った

地下にいた頃、親が医者だったと言って
怪我の治療をしてもらったことがある
もしかしたらファーランはまだ…

少し期待の気持ちが芽生えるが
目の前の巨人を殺らない限り
ここは危険地帯だ


コイツを…リアを
何がなんでも守り抜く


ファーランを任せた

そうリアの頭に手を置き


ーバシュッ


目の前の巨人から削ぎにかかった



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