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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢





「…っの野郎!!!」

イザベルの死という現実を
受け入れられないファーランだったが
今にも掴まれてしまいそうな
放心状態になっているリアの元へ急ごうと
立体起動しようとする、が


ーカチッ


「はぁっ!?クッソ…ついてねぇ!リア!逃げろ!」

落馬した衝撃でか
立体起動装置は壊れてしまったようだ
どうすればリアを助けられる?
短い時間の中必死に頭を働かす

次の瞬間

ーヒュッ
ーザシュッ

「部下を捨てて逃げるわけにいくかよ!」

ほかの巨人と戦っていたフラゴンが
リアを狙っていた巨人の頸を削いだ

「チャーチ!馬を探せ!生きている者だけでも逃げるぞ!!」

「後ろ!もう1匹いる!!」

兎に角この場から逃げなければ
というフラゴンの後ろには
討伐された巨人の蒸気に
誘われて現れた巨人が立っていた

ファーランがそう言うや否や
フラゴンは横から勢いよく
巨人に掴み上げられそのまま意識を失ってしまった

「分隊長!…クソッ…動けよ!そんなヤワじゃないだろ!!」

フラゴンを助けたくとも立体起動が動かず何も出来ない

「あーあ…ここまでかよ…ホンット…なんなんだよお前ら…さぁ!」

フラゴンを食べ次はお前だとファーランに手を伸ばす巨人

「ファーラン!」

フラゴンが助けてくれた瞬間
正気に戻ったリアはファーランの状況を見て走り出す
まだイザベルの死を信じきれていないが
ここでファーランまで失ってしまったら
そう考えると只々恐ろしかった

間に合え


ーバシュッ


間に合え


巨人の背中目掛けてアンカーを出し
勢いよく巻きつけ近づく
勢いをそのままに上に飛び上がり頸を切り落とした

ハズだった


ーザシュッ


「やったか!?ファーラン!」

地面に降り立ち
ファーランを見ると巨人の手の中

なぜ?

不思議に思い自分の削ぎ跡を見ると
数センチ頸からズレていた

「いやっ!いやぁあ!!!」

全てがスローモーションに感じた
ゆっくりと手が動き
ファーランを食べようと巨人の口が大きく開く
抵抗をしないファーランは
リアとは反対の方向を向き
手を挙げた

「いやああぁぁ!!ファーラン!!!!」

リアの泣き叫ぶ声と同時に


ーザシュッ
ードシャッ


巨人の腕が落ちた


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