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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢







周りには少なくとも5体の巨人がいた


突然の緊急事態に一瞬思考が止まる
覚悟はしていた筈だが
いざ現実となると受け入れ難かった

「ウグッ…ううぅ…うわあぁあ!!」

だが苦しさと恐怖で叫びながら
何度も巨人の口に刃を刺す
サイラムの声を聞き正気に戻る

「サイラム!動くな!今助ける!!」

その間にもフラゴンは
巨人の数に驚愕しつつ
馬でサイラムに近づいていた

「すみませんっ分隊長!私が行きます!」

サイラムのすぐ近くに居たリアは
立体起動にうつりサイラムを咥えている
巨人の背中にアンカーを刺した

「分隊長!来ては駄目です!今のうちに逃げてください!」

だが自分の命の終わりは
自分が一番分かるとでもいいたげに
サイラムは目に涙をいっぱい溜め
フラゴンに言う

「サイラム!!」

「お元気で!僕はお先に」


ーザシュッ
ーバキッ

リアは巨人の頸を削ぎ落としたが
目の前に広がった血の飛沫に背筋が凍る

私の一瞬の動揺のせいで
1人の命を救えなかった

「クソッ…」

悔しさで頭がいっぱいになるが
その瞬間

「ファーラン!イザベル!リア!!」

遠くでリヴァイの声が聞こえた気がした

その声にハッと現実に引き戻される
私はまた同じ過ちをしてしまう所だった

急いで周りの状況を確認せねば
そう思い蒸気をあげている
巨人の上から飛び降りた


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