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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢





「…わかった」

「リア!?」

俺を信じろ
そう言う事だよね?リヴァイ

リヴァイが1人で行く事に
今の今まで反対していたリアが
急に承諾の返事をした事に
驚き声を出すイザベル

「…死ぬなよ」

ファーランはリアとリヴァイの
やり取りの中で何か分かったのか
反対の言葉はもう言わなかった
ただお前を信じている
そう瞳で訴えた

そんなファーランを見てイザベルも

「…兄貴!絶対戻ってきてくれよ!」

そう言った
その瞳も、兄貴を信じてると
言葉にせずとも伝わってきた


ーダッ


イザベルの言葉を聞くと共に
走る速度を上げ一瞬にして見えなくなったリヴァイ
不安な気持ちが掠めるが
私たちはリヴァイを信じている

だから私たちも彼が信じてくれているように
フラゴン達と行動し
彼が帰ってくるまで全員必ず生き残る

「…いくぞ、きっとすぐ合流できる」

「おう、…また雨強くなってきたな」

「ほんとだ…」

だが、更に激しくなる雨に
胸騒ぎが治まる事は無かった


ーキィイイン


今度は先ほどよりとても近くで音響弾が聞こえ
音の鳴った方へ3人が馬を走らせながら近づくと

「!!マグノリア!チャーチ!アツカ!無事だったか!」

フラゴンがリア達に気づき
心底安心した顔で言った

「…リヴァイはどうした?」

「あぁ…霧ではぐれちまった」

サイラムはリヴァイがいない事にすぐ気がつき質問するが
ファーランが適当に嘘をついてくれた

「あいつが音響弾に気づいていないなんてまさか…死んだのか?」

「そんなわけねぇだろ!兄貴は戻ってくる絶対に!」

あり得ない!と大袈裟にジェスチャーしながら
イザベルはリヴァイ死亡説を一蹴した

次の瞬間


ーヒヒンッ


突然鳴き声を上げスピードを緩めたエリーゼ

「!?エリーゼ?どうしたの?なにか」

リアがエリーゼの様子に困惑し
首に触れると


ードシンッ


「うわぁああ!!」


突如サイラムの叫び声が響き渡った

スピードを緩めたリアの横を通り過ぎたサイラムが
突然霧の中から現れた巨人の腕に掴まれたのだ

「おい、まじかよ…」

なす術なく口に運ばれていくサイラムを見て
急いで助けようと立体起動にうつる寸前で
ファーランの声を聞き辺りを見渡す



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