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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢





ーポタッポタッ


ーザァァァァ


「クソッ!降ってきやがった!」

何度も信煙弾が打ち上がり隊列が
1つの生き物のように動き続けたおかげで
リア達は巨人と遭遇せずに進む事が出来ていたが
突然降り出した大雨に全員驚きと動揺が隠せない

「前が…全然見えない…」

エリーゼを心配し、首を触るが
心配ないと言いたいのか
ブルンッと頭を降った

「ーーーーッ!」

何かフラゴンが叫んだ声が聞こえたが
雨に掻き消され内容が何も届かない

「リア!イザベル!ファーラン!離れるなよ!」

リアのすぐ横を走っているリヴァイが声をあげた


ーザァァァァ

どのくらい走ったのだろう
フラゴン達からはとっくにはぐれ
時たまぬかるみに足を滑らした
馬が倒れているのを見かけたが
幸いまだ死んでいる兵士は見かけていない

だが更に激しくなる雨と風
今にも巨人の腕が飛び出してきて
一瞬で身体を握りつぶされてしまいそうだ

「なあ!どうすんだ!?完全にはぐれちまったぞ!」

イザベルが焦って言う

「このまま走り続けるしかねぇだろ。班のヤツらともそう離れてないはずだ」

「でも音響弾が聞こえないってことはかなり離れちゃったのかもしれない…」

ファーランの後に続いたリアの言葉に
3人は黙った
音響弾はもし信煙弾が使い物にならなくなった時の為にと
エルヴィンが考えたもう1つの策だ
それが聞こえない、ということは

フラゴン達は離れているか
もしくは…もう既に死んでいるか

「あー…まずいぞお前ら。もしエルヴィンが巨人に食われたら書類が回収できねぇ…。奪うには…中央まで行くしか」

そんな空気を変えようと
ヘラッと笑いながらファーランが言った瞬間





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