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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢





誰からも教わらずに?
凄い!とまた眼鏡を光らせはしゃぐ彼女に
思わず笑みが溢れるリア

「なにか上達する秘訣とかあるの?」

「別にない」

興味津々に質問するハンジだが
リヴァイはバッサリと切る

「皆、君達の戦いを見て、やり方によっては人間だって巨人に負けないって勇気付けられたんだよ。本当に素晴らしかった」

そう言った彼女から視線を逸らし
周りを見ると、他の兵士達が尊敬の眼差しで
こちらを見ていることに気づいた

その光景に少し胸が熱くなる
私たち認められたんだ

気づいてなかったのか…と
4人の様子に呆れるハンジ
リヴァイになにかアドバイスを貰おと
だから是非…と言いかけると

「へへっ!俺たちすげーだろ!?見直したか!?」

イザベルが周りからの視線に嬉しくなり
ハンジに言った

「うん凄かったよ。だからリヴァイに是非コツを」

「兄貴はな!1番強えーぞ!地下でも1番だ!」

「そうなんだ!その強さの秘訣を知りたいな。ねぇリヴァイ」

「兄貴はなっ!えーっとえーっと…とにかく強い!」

とにかくリヴァイの強さを伝えたいイザベルは
何度もハンジの言葉を遮り
自分の事のように自慢する

「そうだイザベル、お近づきのしるしに甘いものでもどう?」

そんなイザベルにそっとお菓子を渡すハンジ
そして嬉しそうに受け取るイザベル

…イザベル、攻略されたな
リアはそう思った

「どうだろう、君の考えを教えてもらえないか?」

やっと落ち着いて聞けると
ハンジはリヴァイに向き直す

「断る。俺は我流だ、人に教えるようなものじゃない」

「でも…」

「悪い。もう疲れた」

だが初めから何も言う気のない
リヴァイの返事は変わらない

「そう…休んでいたのに悪かったね。イザベルもファーランもリアもありがとう。また今度ゆっくり話そう」

ハンジは少し残念そうに立ち上がると
生きて帰れたら食事を奢るよ!
と言い去っていった




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