第6章 ♢悔いなき選択♢
その後何体か通常種に出くわしたが
リヴァイがあっという間に倒してしまい
今夜寝泊まりする拠点についた
「エリーゼ、お疲れ様」
リアはエリーゼに水をあげ
優しく撫でる
「なぁ、こんなボロっちいとこで休むのか?」
古城を見ながら少し不安げに言うイザベル
「巨人に攻め込まれたらひとたまりもないだろうが夜を明かすくらいは大丈夫だろ」
「そっか巨人は夜は動かないんだったね」
「とは言っても壁外だ。何が起きるか分からん、油断はするなよ」
「確かにそうだね、気は抜けない」
壁外に城があることも不思議だし
巨人が動かないにしても
気を引き締めておかないと
壁の中に入るまで安心はしていられない
それぞれ馬を繋ぎ中に入る
古城の中はだだっ広く何もない
この硬い床に寝るのか…と
顔をしかめるリア
「しかし、まさかあんな簡単に巨人を仕留めちまうとは思わなかった」
ファーランは疲れたーと腰掛けながら
リヴァイに言う
「思っていたより動きは速かったが一体なら問題ない」
「ハハ…巨人相手でも無敵リヴァイは健在だな」
シーツを引き寝床を作りながら
さらっと言うリヴァイに
流石だなと苦笑いするファーラン
「やっぱ兄貴は強えーぜ!」
「お前が居てくれればなんとか生きて帰れそうだ」
「でも問題なのは奇行種だよね」
「あぁ…」
初めて見た巨人が奇行種だった為か
通常種を見たとき呆気なく感じたリア
奇行種は同じ班の3人の兵士が
先に戦ってくれたお陰で対処することが出来たが
3人の犠牲は大きすぎた