第6章 ♢悔いなき選択♢
「サイラム!俺に続け!」
「はい!」
どうやって倒すか算段は立てていないがやるしかない!
とフラゴンがサイラムを呼ぶと
リヴァイがその間を並走してきた
「貴様…!何のつもりだ!」
「お前ら巨人は甘くないと言っていたな?だったらナメた戦い方してんじゃねぇ。イザベル、ファーラン、リア、行くぞ!」
「畜生!こんな目に合うならドブ水すすってた方がマシだったぜ!」
「ファーランいい加減覚悟を決めな!」
「やるよ!私達で!」
リヴァイの掛け声と共にスピードを上げる3人
「まっ…待てお前ら!」
フラゴンが制止するも誰も聞く耳を持たない
「さっきの腕振りが厄介だが、その間コイツは足を止めるはずだ」
冷静に分析するリヴァイ
「クソ…でけぇな」
「あぁ…こんなの倒せるわけねぇ、ねぇけど…」
「うん」
3人は目の前で揺れる自由の翼に目を向ける
俺を信じろ
何も言わずともその背中で分かる
「俺が巨人に取り付いて注意を引く、イザベルとファーランはヤツの膝を折って機動力を奪え。狙いが定まり次第リアは頸を削げ。いいな」
「楽勝!」
「ハイハイっと」
「任せて!」
ーバシュッ
3人の返事を聞くや否やリヴァイは馬から飛び立ち
巨人の背中にアンカーを刺すと
勢いよく2本の刃を背中に突き刺した
すると動きを止めた巨人は身体を左右に激しく揺らし始めた
「今だ、やれ!」
「いくぜファーラン!」
「あぁもうっ仕方ねぇ!」
リヴァイの掛け声で2人は飛び上がると
巨人の脚の間から前に抜け腿にアンカーを刺し
その勢いで膝を削いだ
グラッと巨人の体制が崩れると同時に
飛び立つリア
刃を逆手に持ち直しそのままがら空きの
頸目掛けてアンカーを刺し
その勢いで頸を剥ぎ取った
「…ふざけるなよ…」
フラゴンは見事な連携プレーと討伐
初陣とは思えない4人の行動を見て
あり得ないとばかりに言った
「お前ら、よくやった」
心なしか少し嬉しそうに言うリヴァイに
「リヴァイのお陰だよ」
「兄貴ってばやっぱスゲー!」
と返したリアとイザベルだった