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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第6章 ♢悔いなき選択♢







「巨人はお前らが考えているような甘っちょろいものじゃない!これまで何人の優秀な兵士が巨人に食われてきたと思ってる!?地下のゴロツキどもが…調子に乗りやがって」

今までもリア達の存在を
よく思っていなかったのだろう
サイラムから次々と非難の言葉が出てくる

「なぁ、あんたはそう言うけどさ、俺が巨人を倒したらそいつらみんなゴロツキ以下ってことになっちまうぜ」

「イザベル…」

イザベルはある意味正しいことを言ったが
今は言ってはいけない言葉だった
思わずリアが仲裁しようとすると

「なん…っだとぉ!?この…」

更に怒りを増したサイラムが
イザベルに近づこうとした

「…チッ」

その様子を前から見ていたリヴァイが
スピードを緩め2人の間に入る

「なんだ貴様…」

冷たい視線を送るリヴァイに
サイラムは少し怯むがまた口を開こうとした瞬間

「よせサイラム!気を鎮めろ!」

フラゴンが間に入った
いつ巨人が出てくるか分からない状況で隊列を崩すな!と怒声を浴びせる
その声に鎮まったサイラムを見て
隊列に戻るリヴァイ

「実践と訓練とは違うからな」

隊列を戻しリア達に声をかけるサイラム
その言葉にリアは
確かにそうだ、と頷く


「気を引き締めましょ」

「おう!」

「あぁ」

とりあえず何事も起きなくて良かったと
思うと同時にリアは言った

私達は強い
だが実践は初めてだ

相手は生き物
予測不能な動きもするだろうし
経験を積まねば分からないことが
沢山あるハズだ

あまり自分達の力を過信してはいけない

そう思いエリーゼの手綱を握る手が
更に強まった



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