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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第5章 ♢調査兵団♢






一方リヴァイはというと

「貴様…なんだその持ち方は。これはそのような持ち方を想定して作られていない。壁外で真っ先に死にたいのか」

「てめぇならそうなるかもな…ようは巨人のうなじが削げりゃいいんだろ。俺は好きにさせてもらう」

刃の持ち方をフラゴンに指摘されるが
意見を聞き入れる気もなく毒を吐く

立体起動は地下で使い慣れているが
刃を使いながらの戦闘はした事がない

ーバシュッ

考えるより先に実戦だ
刃を握る手に力を入れながら
立体起動を発動させる



「彼は訓練兵団に行っていたの?」

その様子を近くで見ていた
兵士ーハンジが
もう1人の兵士ーモブリットに話しかける

「いえ、そんなハズは…」

モブリットは信じられないと
目を見開きながら言った

「いいねぇ、滾るねぇ…すべてはやり方次第だ…巨人の探求も、討伐も…面白くなってきたなぁ!」

ハンジが眼鏡を光らせ興奮していると
ブルッと謎の寒気を感じたリヴァイだった



壁外を想定し作られた森を飛び抜ける

「ゴロツキが…にわか仕込みで巨人を倒せるか!」

そう言いながら巨人の模型を操作する兵士

リヴァイの目の前に巨人が現れる…が

ーヒュッ
ーザシュッ

リヴァイはさらりと討伐する

模型ではあるが初めての討伐に喜ぶこともせず
逆手に手応えを感じ
普通に切るより速さも威力も増すこのやり方を
訓練が終わったら3人に伝えてやろうと
飛びながら考えていたリヴァイ

「なんなんだ、今の速さ…!」

信じられない、と巨人の模型を操作していた兵士が呟く

「これが、エルヴィンの言う変革か」

後からリヴァイを追って様子を見ていた
フラゴンは立体機動の腕に驚き言った
逆手も上手く使いこなしているが
自分ではとてもじゃないが使えない

彼は特別なのだろうが他の3人も
立体起動の腕は申し分ないと
エルヴィンは言っていた

「認めざるを…得ないな」

力で証明するという形で
兵士達に自分の存在を認めさせたリヴァイだった



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