第5章 ♢調査兵団♢
一方ファーランは一通りの訓練を終え
班員と話しをしていた
初めこそ警戒されていたが
普通に話しかけたり接したりしていると
すぐに警戒を解き話してくれた
「地下街から来たって聞いたからどんな奴かと思ってたぜ。立体起動は言う事ねぇし対人格闘も強ぇけど、性格は全然普通で安心したぞ」
「普通ってなんだ普通って」
すっかり打ち解け
その兵士が経験した壁外の様子など
色々と教えてもらった
「でもお前らと入ってきた、リア…だっけ?アイツめっちゃ可愛いよな!」
「リアには手を出すなよ」
へらっと言った兵士に、鋭い視線を向ける
「なんだよ!お前ら恋人だったのか?」
なんだーとガッカリしている兵士に
「恋人は居ないが、リアに何かあったら…俺とリヴァイに確実に殺されるだろうな」
と笑顔で言うファーラン
その顔を見てコイツらを敵に回したら終わりだ
兵士はそう心で思った
ふとファーランは視線を感じ上を見上げると
そこには部屋の中からこちらを見ているエルヴィンが居た
彼はファーランと視線を交えると
そのまま部屋に戻っていった
「あそこか…」
エルヴィンの部屋を確認し
恐らくロヴォフの書類はあそこにあると
忍び込む算段を立てるファーランだった