第5章 ♢調査兵団♢
その後女子棟を案内してもらい
リアとイザベル
リヴァイとファーランは
それぞれ自室の掃除や整理をした
それぞれやる事を済ませ
食堂で落ち合う
「毎日決まった時間にタダでご飯が食べられるなんて…!」
夕飯を配給してもらい興奮しているリア
「でもリアの料理、暫く食べれないと思うと結構寂しいな」
と今日のメインであろうじゃがいもの丸焼きに
グサッとフォークを刺し眺めるイザベル
「仕事を済ませたら居住権を貰ってまた4人で暮らせるじゃないか」
そしたらまたリアが飯担当な!
とニカッと笑うファーラン
「そうだね!任せて!」
「俺にはオムライスを作れ」
「兄貴はホントにオムライスばっかりだな!」
またオムライスと言うリヴァイに笑う3人
他愛もない話で盛り上がっていたが
食堂にいた他の兵士達は
そんなリア達に嫌な視線を送っていた
「アイツら地下街から来たらしいぞ。汚ねぇ」
「ゴロツキだろ?あんな奴らが壁外に出たら一瞬で巨人に食われるだろうな」
最初はリア達の容姿についてなど
興味本位な話ばかりしていた兵士達だったが
次第に批判や馬鹿にする声まで聞こえてきて
流石に居づらくなってきた
イザベルなんて今にも飛び掛かりそうな雰囲気だ
「場所を変える」
リヴァイがそう言って立ち上がると
他の3人もついて行く
最後に歩いていたリアが食堂から出ると
「おい!お前!」
後ろから兵士に声を掛けられた
リアが立ち止まり振り返ると
ニヤニヤしている男がいた
「お前やけに可愛いじゃねぇか。地下街出身とは思えねぇな。可愛がってやるから俺らの所に来いよ」
そう言って指差す先には
同じようにニヤニヤ笑ってこちらを見ている男達
「申し訳ないですが、今日は来たばかりで疲れているので遠慮致します」
依頼をこなす為には
問題を起こしてはならない
この気持ち悪い笑顔の男を今すぐ
殴り飛ばしたい所だったが
トゲのないようふんわり笑って断った
「少し飲むくらいいいだろ!」
リアのふんわりとした笑顔に
生唾を飲み逃がさないとばかりに
腕を掴もうとした
その時
「おい、汚い手で触るんじゃねぇ」