第4章 ♢844年♢
抵抗しても敵わないことを察し
視界だけでも向けると
素手のリヴァイに対し刃物で遠慮なく
攻撃している兵士が見えた
「リヴァイ…!」
そして…地面に押さえつけられた
リアは脚を持たれたまま立体起動で
移動されリヴァイと戦っていた兵士の元に着く
「できれば手荒な真似はしたくないのだが…」
そう目配せした兵士の目線を辿ると
その先にいたのは
「ファーラン!イザベル!」
2人も別の兵士に捕まってしまっていた
これからどうなってしまうのだろう?
不安が駆け巡り思わずリヴァイを見る
するとリヴァイと戦っていた兵士が
リアとファーラン、イザベルを見やり
「このままではお前の仲間に手をかけることになるぞ」
と言った
4人に緊張が走る
「てめぇ…」
「お前の名前は?」
鋭い視線で睨みつけたリヴァイだったが
兵士の余裕な表情と人質の存在に
「チッ…リヴァイだ」
と舌打ちしながら答えた
すると彼はリヴァイの立体機動の腕を
見事だと褒め取引を提案してきた
「調査兵団に入って力を貸せ。そうすればお前たちの罪は問わない。断れば憲兵団に引き渡す。お前もお前の仲間もまともな扱いは望めないだろう。」
最早これは取引ではない…脅迫だ
爽やかに笑う兵士がとても怖かった
この人達のところに行くの…?
少し間を置き何かを見据えたリヴァイは
「いいだろう、調査兵団に入ってやる」
そう答えたーーー