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【進撃の巨人】trapezium【リヴァイ】

第4章 ♢844年♢





ーガタッガタッ

地上に出て調査兵団本部へ馬車で向かうリア達

しばらく地下街には戻ってこれないだろうと
基地にあった荷物を殆ど持ってきた
夢にまで見た地上に来れて嬉しい気持ちもあるが
調査兵団に入るのだ、決して自由ではない

ロヴォフの依頼に応えて
初めて4人は自由を得るのだ

「見ろよリア!どこもかしこも明るいぜ!」

イザベルの興奮した声に
ハッと現実に戻る

「ホントだ…街並みが凄く綺麗」

イザベルと同じように窓に
しがみつくように外を眺めると
目の前を通り過ぎていく西洋の街並み
地下街とは造りも違い
どのお店も清潔感と華やかさがある

「…」

そんなリアを無言で見つめる
調査兵団の分隊長ーエルヴィン
ミケからリアは普通ではない香りがした
と報告を受け暫く観察していたが
至って普通の少女…のように見える
だがミケは鼻がよく効く
これからも注意して見ておかねばならない
人物には変わりないだろう

リヴァイは勿論リア、ファーラン、イザベル
4人とも立体起動の操作については
恐らく調査兵団の中でも上を行くであろう実力だ
対人格闘や馬術など磨いていけば
調査兵団にとって今までにない重要な戦力に
なることは間違いない

その為にも

「調査兵団についてだがー」

エルヴィンは沈黙を破り
調査兵団についてリア達が知らないであろう
様々な話をした

本来ならば訓練兵団を出てからでないと
兵士にはなれないこと
調査兵団が壁から出る目的
普段から行なっている訓練について

その熱弁を聞いていたリアは
何故か胸が高鳴った
エルヴィンの話し方が上手いのか
ただ単にその場の興味本位からなのか
調査兵団というものにどんどん惹かれていった

同じことを他の3人も感じていたが
調査兵団に魅力を感じてはいけない
と、誰も口にはしなかった




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