第4章 ♢844年♢
ーバシュッ
ーバシュッ
リア達は今物凄いスピードで地下街を飛び回っている
「流石調査兵団、立体起動に慣れてるな」
「…二手に分かれるぞ」
リヴァイの合図と共に
リヴァイとリア
ファーランとイザベル
の二手に分かれ建物の間をくぐり抜けていく
少し経ったところで追っ手が来ていないことに気づき
リアが少しスピードを緩めた
その瞬間
ーバシュッ
「リアッ!」
先回りされていたのか急にリアの
目の前に飛んできた長身の兵士
その兵士からリアを庇うために
リヴァイは直に体当たりされてしまった
「…っリヴァイ!」
急いで旋回し助けに行こうとした瞬間
体勢を立て直そうとしていたリヴァイは
もう1人の兵士に立体起動の
ワイヤーを切られ壁に激突していた
「っ!」
声も出せずそこへ向かおうとすると
目の前にまた先程の長身の兵士
捕まりそうになったところを
空中で宙返りし避け壁を脚で蹴り
威勢をつけながらその兵士を蹴り飛ばした
…つもりだったが
その瞬間に脚を掴まれ宙に浮いた状態になっていた
「離してっ!」
暴れて抵抗するが脚を握る力は一斎緩まない
「なかなかやるな。」
兵士は満足気にフンッと笑うと
掴んでいる脚を上に持ちあげ顔の近くに寄せ
リアの肩辺りの匂いをスンスンッと嗅いだ
いきなりの行動にギョッとし
思わず固まるリア
「…お前」
長身の兵士はそれだけいうと
腕を下げた