第4章 ♢844年♢
「調査兵団の奴らがこの間俺らの様子を見に来ていたのは確かだ」
「え!?そうなの?」
「それを最初に言ってくれよ!兄貴!」
当たり前のように言ってみせるリヴァイに驚く3人
昨日出会った依頼人ーロヴォフの依頼に応えるべく
昨夜作戦を立てた4人
今からその作戦を開始しようとしている所だった
「あのハゲの言うとおり、奴らが現れ次第仕事を始める」
「了解!」
ーバシュッ
リヴァイの声を合図に3人は飛び
すぐ近くで地下商人らが荷を馬車に積んでいる所を
立体機動の勢いで蹴り飛ばす
「うわぁあっ!」
「誰か!憲兵団を呼んでくれ!!」
商人達が慌てて憲兵を呼びに行く
それを見届けながらまた飛び立つと
後ろから3人の兵士が追ってきた
「あれは…憲兵の紋章だな」
飛びながらファーランが言った
するとその背後にフードを被った兵士達が
付いてきていることに気づき急いで声を上げる
「リヴァイ!来たぞ!!」
「お出ましか」
4人はスピードを上げ地下街をくぐりぬける
すると憲兵団の兵士達はスピードについてこれず
姿が見なくなったが
調査兵団と思われるフードの集団は
難なくそのスピードに付いてきた
「あの動き…やはり憲兵団じゃない!」
「ああ、間違いない。奴らだ。
あの自由の翼の紋章…調査兵団だ」
リヴァイは目を凝らし
兵服に描かれている紋章を確認した
「お前ら…分かってるな」
「当然!」
ここまでは作戦通り進んでいるが
これからが本番だ
「仕事…だね」
リアは気合を入れる為
頬をパチンと叩いた